5年前位に2度施術に、こられたと言う方が今日来られました。
91歳と言われますが、会話によどみが無いだけでなく、記憶もしっかりされてました。

ご家族と一緒においでになりましたが、お顔見ただけでは、忘れていて、わかりませんでした。
でも「腰が痛くて、ねられませんし、頭まで、もう痛くて・・・」というお声を聞いて、にわかに思い出しました。
「腰が直角90度になられてた方ですか?そして真っ直ぐなられましたよね」
「はい、でも今もこのように曲がっています、それより、頭と腰が痛いのと、少しでいいから、熟睡したい、病院に行っても、治療院に行っても、治らず、今日ふと、ここの事を思い出して、娘にさがしてもらったのです。」

「食事は、欲しくなくても体に栄養つける為に、無理して食べてるのです、楽しみのない食事なんて・・・」
「家にいると、痛い、痛いというものですから、娘が、自分の方まで痛くなるようだと言い、言わないでおこうと思っても、痛くて言わずにいられないんです」

とりあえず、温熱宝石マットに寝て頂きながら、お話しました。
手足の冷えが、又半端ではありません。
5年前は汗がたくさん出られて、2回で痛みが取れ、背中が伸びた方です。
当時の写真も残っています。今日も施術前と後の写真とり、見ていただくと、大変わかりやすく、ご理解いただけました。
後日、ご家族のお許しが出れば、公開しますね。

施術はびわ葉温灸だけでは、痛みが十分取れず、気功施術をあわせて致しました。
エネルギーがはいりますと、目の威力が増し、うつぶせは出来ないと、おっしゃっていましたのに、「なってみましょうか?」とご自分から、動かれました。難なく、うつぶせOKでした。

汗も、びっしょりで、大変お体は優秀でした、背筋も、大方伸びられたのですが、歩くときが前かがみの癖が出来てて、まだ不十分でした。
あとは、今夜ご希望通り寝れるかどうかですね。

私が、今日の方に、胸を打たれたのは、そのお心でした。
最初は、「痛い」というお言葉だけで占められていましたが、施術を始めると、段々落ち着かれ、もうそれは出なくなりました。

そして、「いつも、娘には、感謝で一杯で、その感謝の言葉をノートに毎日かいているのです、でも、この頃は痛さで、字もくちゃくちゃにしか、書けなくなっているのです。」と

「ご自分の娘さんですから、こんな時は、あまえられていいと思いますが」と私。

「はい、そうなんでしょうが、感謝せずに、いられないのです」
簡単な言葉に聞こえますが、本心で、感謝だけを感じられる、そのお心。
決して、表面的でないのが、私には、良くわかりました。

そこに、娘さんの、文句らしいニュアンスはさらさら、どこをさがしてもありません。
そのようなものは、もう、感謝の前に、消し飛んでいるんですね。
多分、相手が誰であっても、良いところしか、目に付かない、習慣をお持ちなんでしょうね。何て、気持ちの良いお心でしょう!

それを聞いて、私も、幸せのプレゼントを受け取ったみたいで、とても、嬉しくなりました。

葉に主役を奪われながらも、カラーという名をかろうじて守ってる、色のついた花が、一つ。